食育で知られる福岡県の保育園を描いたドキュメンタリー。福岡県にある高取保育園では「食は命なり」という理念のもと、みそ汁、納豆、玄米、旬の野菜を中心にした日本の伝統的な和食を給食に取り入れ、1968年の開園以来、多くの園児たちを健やかに育ててきた。毎日食べる玄米は子どもたち自身が研ぎ、全園児200人分のみそ汁のみそ100キロは毎月5歳児クラスの園児たちが仕込む。食育という言葉がまだない頃から、アレルギー疾患で苦しむ子どもたちを受け入れ、試行錯誤を続けた結果、その答えを「かつて当たり前だった日本の暮らし」の中に見出した高取保育園での子どもたちの姿を通して、発酵学の第一人者である小泉武夫ら各分野の専門家とともに和食に秘められた英知をひも解いていく。石田ゆり子がナレーションを担当。